奇声しか出なかった子供が

園児

一番最初に会ったときはそのこの目や行動を見て『あれ?』と感じた。  大きな奇声、何かを怖がるような目つき、  1人では押さえつけられない力の強さ、

 オムツ交換は3人がかりだった
 部屋を走り回る、

 抱っこを嫌がる
 こだわりや光るものへの興味、
 すべり台の階段や砂場の段差が見えないで落ちる、
 切り替えができないでパニックになる

 痛みを感じられない  電車や車を並べて遊ぶ  絵や井形・レゴブロックは、とても素晴らしい才能を発揮する。  そんな才能に驚かされた。

「どうやって子のこと付き合っていこう」 「どうやっったら走り回らないで落ち着けるのだろう」 「興味があるのは何だろう?」と考え試行錯誤する毎日だった。

広い部屋だと走り回るためテーブルを置き、シール遊びや絵本、お絵描きを用意した。
最初は落ち着かなかったが、毎日そばに付き、繰り返しやっていくことで興味を持つようになってくれた。
言葉も何度も繰り返すことで、奇声だったのが音として言葉にできるようになってきた。
「かして」は「ててて-」と声にして会話ができるようになってきた。

私はそこの側に付き、毎日教えていった。興味が色々な物に行ってしまうため、食事は1人席、午睡は落ち着ける暗い場所を用意した。
散歩は、手をつなげないためベビーカーに乗せた。ベビーカーに乗せるまでは好きな玩具を持たせて歩いたりした。歩く順番を何度も変えてみたがダメだった。
唯一ベビーカーが好きで静かに乗ってくれたことで、安全を考える上で続けることにした。
周りの先生たちからの反対もあったが、これを押し通していった。
そのおかげで公園からの帰りも自らベビーカーに乗ってくれるようになり、周りのお友達と一緒に行動することができた。

2才になると落ち着きも出てきて、お友達との関わりを持とうとするようになってきた。
声が大きいと嫌がられることもあったが、それでも一緒に遊ぶようになった。

私は、人なつっこく、屈託のない笑顔に癒やされた。

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